甘い恋には程遠い

桃花「あんたは孤高のソリストか。」

ムッカー。何で無視やねん。

桃花「おーい!耳聞こえてる?
なあ、大神。暇やったら
あんたも一緒に行こうや。」

慧「無理。あんな黒いツブツブを
金出して飲む意味が分からない。」

桃花「ちゃんと聞こえてるやん。
じゃあ、何やったら飲むん?」

慧「早く行けよ。友達、待ってんだろ。」

桃花「あんたも私の友達やん。
あんたが言ったんやで?
私と友達になりたいって。
面倒くさくてもな、友達との
付き合いってのも大事やねんで。」

パタンと本を閉じた大神は
カバンを手に持つ。
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