甘い恋には程遠い
大神が飲みたいって言ってた
アールグレイとやらは
意外とすぐに見つかった。
そのお店にはタピオカも
置いてあって、私たちは
そのお店に入った。
ただ、紅茶を飲んでるだけやのに
ムカつく事に大神はめっちゃ絵になる。
このまま美術館に飾られてても
へぇ、綺麗やなーって100人中
95人くらいは感嘆するほど絵になる。
桃花「どう?美味しい?」
慧「まあ、普通。
…に、美味い。」
ただ、それだけの事が嬉しかった。
私が言った事、ちゃんと
覚えててくれてる事が。
私らのやり取りをしばらく見てた
一恋はニヤニヤと笑いながら
タピオカをズズっと吸い上げると大神に尋ねた。