君だけが知っている君へ。
あれから月日は流れ、私は中学3年生になった。

結美はというと、キッパリ彼にフラれたらしい。
だからといって、仲が悪くなることも無く数年の時が過ぎた。

今ではあわい初恋だった、なんて笑い話として言ってくるくらいに吹っ切れたらしい。

そんな結美は今、瞬と付き合ってる。

「まさか瞬に結美を取られるとはねぇ……」

「僕じゃなくて結美がしつこいから仕方なく」

やれやれ、と呆れ顔で言う瞬だけど口元がニヤけてるのは隠せてなくて。

「何言ってんの。結美のこと大好きなクセに」

見てるこっちが恥ずかしいほどに2人の仲は良かった。
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