君だけが知っている君へ。
4月になっても、私は悠樹に1度も連絡できずにいた。

あれから何日も経ってるし、悠樹から連絡が来たことも無い。

通う高校は、私のことを知っている子がクラスに1人も居なかった。

幸いなことにクラスのほとんどは出身校がバラバラ。

おかげで入学式の日から友達もできた。

なんとか楽しくやっていけそうだな、と思ったけどそれを話す相手もいなくて。

入学してから1週間後。

たくさん聞いて欲しいことを心に溜めて、ジムに向かった。
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