君だけが知っている君へ。
それは1つ目の信号で。
そこはジムから徒歩10分。
自転車で5分とかからない道だった。
「心桜どっち?真っ直ぐ?それとも右?左?」
真っ直ぐ行っても帰れることは帰れる。
だけどそうすると家に帰る途中が坂道になるのは分かっていた。
「私は右かな。悠樹は?」
「俺は真っ直ぐ。じゃあ、ここでお別れだね。またジムでね!」
青信号になった横断歩道の道を、彼は振り返ることなく走り去っていった。
それはあまりにも呆気なくて、唖然としてしまった私は何回か青になった横断歩道を渡るのを忘れてしまった。
そこはジムから徒歩10分。
自転車で5分とかからない道だった。
「心桜どっち?真っ直ぐ?それとも右?左?」
真っ直ぐ行っても帰れることは帰れる。
だけどそうすると家に帰る途中が坂道になるのは分かっていた。
「私は右かな。悠樹は?」
「俺は真っ直ぐ。じゃあ、ここでお別れだね。またジムでね!」
青信号になった横断歩道の道を、彼は振り返ることなく走り去っていった。
それはあまりにも呆気なくて、唖然としてしまった私は何回か青になった横断歩道を渡るのを忘れてしまった。