君だけが知っている君へ。
ちょっと待って?
私の聞き間違い?

「家まで送ってってくれるの?」

1人残された休憩室に響く声。

いったい、どうしてそうなった?

「はやく着替えてきなよ」

パニくる私なんておかまいなしに、着替え終わった悠樹が声をかけてきた。

「一緒に帰るの?私たち?」

「そうだよ。いつも一緒に帰ってるじゃん」

確かにそうなんだけど……いつも信号までじゃんか。

「どこまで?」

「家まで。送るって言ったでしょ」

私の聞き間違いでは無かったらしい。

「着替えてくる!!」

予想だにしない状況に、私の頭はついていけてないけれど……
とりあえず急いで着替えなきゃ、と言う思いと焦り、謎の緊張で心臓の音はうるさかった。
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