君だけが知っている君へ。
味方だと思っていた結美も、すでに居なくなっていた。

誰が鬼ごっこをしている仲間なのかさえ分からない私は結美を探して追いかけてみた。

けれど泳ぐのが遅い私が追いつけるわけもなく……。

唯一、他に顔の分かる、私に鬼を押し付けてきた男の子を追いかけることにした。
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