【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

「ねぇ、ベルン入れてよ」

 ドアの向こうでシュテルの声がする。

「げ、マジで来やがった」

 フェルゼンが悪態をつく。

「しょうがないなー」

 私は髪を結わえ直して、ベッドから降りていく。
 考えるのはやめた。
 というか、こんなに騒がしくては考えられない。




 私たちの毎日はこんなふうに過ぎていく。
 




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