【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)
だって、剣も乗馬も弓矢も好きだし、お父様とお兄様の仕事には憧れていたのは間違いない。女騎士の道があるなら、騎士になりたいくらいには思っていた。
それになにより、シュテルとフェルゼンと一緒というのは、代えがたいものだと思っていたから。
そしてズルズルときた結果がこれだ。
卒業するまでに、女騎士の道が開けていればそれが一番だと思うけれど、あいにく我が家にはそんな権力はない。せめて、私が士官学校で学んだことを領地に持ち帰って、女騎馬隊でも作れればいいな、なんて目論んで最近領地で試験的に女子の騎馬隊訓練を始めたところだ。