【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)
「今お誘い申し上げようと思っていたのですが……、勇気が足りずに申し訳ありません。マレーネ姫、私と踊ってくださいませんか?」
そう言って手を差し出した。
マレーネ姫は驚いたように目を見開き、頬を赤らめた。
「まぁ……そんなつもりで……」
「ええ、わかっております。私の望みを叶えてください。姫」
「こちらこそお願いしますわ」
そう言って、マレーネ姫は私の手を取った。