【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

 僕の元には、喉から転がり出た青い琥珀(ベルンシュタイン)だけが残された。
 これが僕の中でつかえていたもの。
 魔物に奪われそうになったもの。

 持っているだけで苦しくて切なくて、手放してしまいたいのに、きらきらと眩しく光る大切な宝物。
 僕の青い琥珀。

 僕は、彼の守ったこの国を守りきるために、立ち上がって声をあげた。

 僕らは魔物を倒して国を守る。

 そして僕らは、彼を失った。



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