【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

「アハハハハ、エルフェンバインも優しい顔して怖かったけど、リーリエ嬢はさらに手厳しいなぁ!」

 ザントがわざとらしく笑う。

「まぁ、でも、そんなに厳しくしないでいただきたい。ボクはもう少しこちらへ遊びに来たいんです」

 お姉様が厳しい声で尋ねる。

「何をお考えです?」
「探り合いも疲れて来たから本心を言いましょう。ベルンシュタイン嬢がいないと、マレーネ姫が泣くからです」

 リーリエお姉様が目を丸くした。
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