【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

 笑いながらタイを外し、シャツのボタンをいくつか開ける。
 フェルゼンがホットミルクを手渡してくれる。これはきっとフェルゼンの魔法で温めてくれたものだ。

「ありがと」
「ん」

 もてる男はさすがに違う。
 一口飲めば、程よい蜂蜜の甘さが広がった。

「おいしい」
「そりゃよかった」
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