【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)
同じ齢だったこともあり気の合った私達はたくさん遊んだ。
都会育ちで田舎を知らないフェルゼンに、自然の中の遊び方を教えた。
代わりに私は剣やボードゲームなどをフェルゼンから教わった。
フェルゼンの砕けた口調に私もつられて砕けた口調となり、気が付いたらベルンと呼ばれるようになっていた。
帰るころには二人で遠乗りに行けるほどに、フェルゼンは乗馬をマスターしていた。
「なぁ、ベルンは王都には来ないのか?」
「うーん、お父様もめったに王都へは行かないしね」
「……だったら、俺が来るしかないな」
「私も王都に行くときはフェルゼンのところへ行くよ」
「約束だぞ!」
「うん! フェルゼンもまた来てね!」
私たちはそう約束をして別れた。
それが、フェルゼンとの初めての出会いだった。