【電子書籍化】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(旧:侯爵令嬢は秘密の騎士)

 エルフェンバイン様とは剣の手合わせもしてもらった。今年から幼年学校に上がられたというだけあって、とても上手だ。
 ベルンはそれを見て悔しがった。どうやら、エルフェンバイン様はベルンにはもっと手加減をしているらしい。それに気がついてしまったのだ。
 それからベルンは俺に剣を教えて欲しいと言った。だから俺は教えてやった。ベルンは俺の知っているご令嬢とは全く違って、とても強かった。だから、俺は遠慮せずに俺のままでいられた。怖がられることを心配して、愛想笑いする必要なんかなくて、柔らかい言葉を選ぶ必要だってなかったから気が楽だったのだ。

 夜はみんなでゲームを楽しんだ。王都から持ってきた最新の双六や、トランプなどで楽しんだ。なかでも、リーリエ様のチェスの腕にはみんなが舌を巻いた。

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