無気力な一匹オオカミ男子に懐かれました。
そう言ってカーテンを開けベッドに寝転ぼうとする蓮水くんの腕を、慌ててギュッと掴む。


「ダメだよ蓮水くん! ちゃんと授業受けないと単位足りなくなっちゃうよっ」


「大丈夫だって。そんじゃオヤスミ」


だけど、蓮水くんはそんなのお構いなしという感じでベッドに寝ころびはじめて。


しまいには目を閉じてしまった。


ウソでしょ。また寝るの?


「ダメだよ! 起きて~!」


グラグラと彼の体を揺らし、なんとかして寝るのを阻止しようとする。


そしたら彼は、眉をひそめながらパチッと目を開けて。


「なんだよもう。うるせぇな」


「だ、だって……」


「俺のことなんかほっとけばよくね?」



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