無気力な一匹オオカミ男子に懐かれました。
それに、こんなチラシとにらめっこしてる主婦みたいな私のこと、好きになってくれる人なんているのかなぁ、なんて思ってしまう。


女子高生らしいキラキラ感が自分には全然ないような気がするんだけど……。


「そ、そんなっ。彼氏なんて、私にはハードルが高すぎて無理だよ」


私が自信なさげに口にしたら、麻里ちゃんが私の肩をバシンと叩いた。


「そんなことないよ~! 花乃は真面目で頑張り屋だし、超魅力的だからっ。すぐにいい人現れるって!」


「麻里ちゃん……」


うぅ、そんなこと言ってくれるのはきっと、麻里ちゃんだけだと思うよ。でも、嬉しい。


「たしかに休み時間にチラシ見てたりとか主婦みたいなとこはあるけど、そこもまた花乃のいいところだからねっ。花乃の魅力をわかってくれる人がきっといるから!」


「あ、ありがとう」


なぜか朝から麻里ちゃんに全力で励まされてしまった。



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