無気力な一匹オオカミ男子に懐かれました。

その通りです、と頷いたら、蓮水くんがぷぷっと笑う。


「じゃあ、ぼっち同士一緒に食う？」


「えっ？」


ウソ。本気で言ってるのかな？


そのまま彼は私の返事を聞くまでもなく隣に腰掛けてきたので、なぜか本当に一緒に食べることになってしまった。


ど、どうしよう。


一人で食べるよりは全然いいけれど、なんかちょっと緊張するかも。


だって、男の子と二人でご飯とか、弟以外と食べたことがないよ。


私がパカッとお弁当のふたを開けると、蓮水くんが中を覗き込んでくる。


「お、和風」


「あ、うん。なんか渋いおかずばっかりなんだけど……」


「んー、そうか？　でも美味そうじゃん」


「ありがとう」