無気力な一匹オオカミ男子に懐かれました。

さっそくぱくっと一口かじってみる。


そしたらその瞬間、想像以上の美味しさにビックリしてしまって。


「えっ、なにこれ！　このクロワッサンすごく美味しい！」


思わず目を輝かせ、蓮水くんのほうを振り向く。


すると彼は、なぜかすごく嬉しそうに笑うと、得意げにこう言った。


「だろ？　いいパン使ってるからな」


「そうなんだ。めちゃくちゃ美味しいよ！　これ」


もちろん具材のハムやチーズも美味しいんだけど、それ以上にパンが美味しい。


こんないいパンをお弁当用に買ってるんだとしたら、蓮水くんって、実はお金持ちなのかな？


なんて、またあれこれ想像してしまう。


「あ、じゃあこの卵焼きもどうぞ」