凡人生活@17
「…杏子。守山杏子。忘れたの?」
あ、と言わんばかりに
富永は少し驚いた表情を見せた
「アンちゃんって呼んでね」
「…久しぶりだな」
何を言っていいのか、
分からなかったのだろう
その言葉に力は全くなかった
「でさ、何で喧嘩してたわけ?」
「しらねーよ」
「理由もなしに喧嘩してたの?理由もなく殴られたんだ?相手の小林も最低な男ってわけか」
「小林、知ってんのかよ」
「知らないけど」
「…肩がぶつかった。ただそれだけだ。」
「そんな理由で殴り合ってたの?」
馬鹿じゃん、という言葉を、
のどの奥に引っ込めた
「すみません。で終わる事じゃないの?まあ男子の世界は分からないから、口出しは出来ないけどね」
「十分してんじゃねーかよ。お前、何で俺の事分かったんだ?」
「お前じゃなくて、アンちゃんでしょ」
「いい歳して、アンちゃんはねえだろ」
「ま、いいけど。友達に名前きいて、ピンと来たってわけ。見た目だけじゃ、分かるわけないよ。変わりすぎ。」
「それに比べて、お前は全然変わんねーな」
「大人っぽくなったでしょ?あと可愛くもなったし、セクシーにもなった」
「どこがだよ」
富永勝は私を見て鼻で笑った
「アドレス、教えてよ。携帯あるんでしょ?」
「なんで教えなきゃなんねーんだよ」
「友達じゃん、あたし達。しかも超仲良し」
「過去だろ」
私は富永のズボンのポケットから
少し顔をのぞかせている
携帯を奪おうと近づいた
「ばっ!やめろよ」
あまりに突然だったかな?
性格は、昔と変わらないみたい
からかったら、その分、
反応してくれる
「アドレス、おとなしく教えればいいんだってば」
「わーったよ」
分かったよ、って意味だと思う
全く。世の男子は、
ちゃんとした言葉が使えないわけ?
私は富永から携帯を奪い、
アドレスを自分の携帯に登録した
「はい。私からメールするから。アドレス登録しておいてよね」
「…うっせーな」
うるさいな、って意味である
あ、と言わんばかりに
富永は少し驚いた表情を見せた
「アンちゃんって呼んでね」
「…久しぶりだな」
何を言っていいのか、
分からなかったのだろう
その言葉に力は全くなかった
「でさ、何で喧嘩してたわけ?」
「しらねーよ」
「理由もなしに喧嘩してたの?理由もなく殴られたんだ?相手の小林も最低な男ってわけか」
「小林、知ってんのかよ」
「知らないけど」
「…肩がぶつかった。ただそれだけだ。」
「そんな理由で殴り合ってたの?」
馬鹿じゃん、という言葉を、
のどの奥に引っ込めた
「すみません。で終わる事じゃないの?まあ男子の世界は分からないから、口出しは出来ないけどね」
「十分してんじゃねーかよ。お前、何で俺の事分かったんだ?」
「お前じゃなくて、アンちゃんでしょ」
「いい歳して、アンちゃんはねえだろ」
「ま、いいけど。友達に名前きいて、ピンと来たってわけ。見た目だけじゃ、分かるわけないよ。変わりすぎ。」
「それに比べて、お前は全然変わんねーな」
「大人っぽくなったでしょ?あと可愛くもなったし、セクシーにもなった」
「どこがだよ」
富永勝は私を見て鼻で笑った
「アドレス、教えてよ。携帯あるんでしょ?」
「なんで教えなきゃなんねーんだよ」
「友達じゃん、あたし達。しかも超仲良し」
「過去だろ」
私は富永のズボンのポケットから
少し顔をのぞかせている
携帯を奪おうと近づいた
「ばっ!やめろよ」
あまりに突然だったかな?
性格は、昔と変わらないみたい
からかったら、その分、
反応してくれる
「アドレス、おとなしく教えればいいんだってば」
「わーったよ」
分かったよ、って意味だと思う
全く。世の男子は、
ちゃんとした言葉が使えないわけ?
私は富永から携帯を奪い、
アドレスを自分の携帯に登録した
「はい。私からメールするから。アドレス登録しておいてよね」
「…うっせーな」
うるさいな、って意味である