恋は占い師をもをまどわす

「好きですって言われたわけじゃないの？」

放課後のありえない状況下を独りで抱えるには荷が重く、家に帰るなり沙ちゃんに電話していた。

「なんか、気味悪いよ」

「桃子？何時からひねくれたのよ？」

「だって、あの爽やかな田辺君だよ…何かの間違いとしか…」

「ふーん。好きじゃなくても付き合っちゃえば！」

「なんでそうなるの？」

そもそも、付き合うとは？何処かに付き合うのかもしれないぞ！
うんうん。きっとそうよ！彼氏彼女とかのお付き合いじゃなくて！
そう言う事にしときましょ！
嫌、待て。
返事がどうのとか言われたよね…

「でも、良いと思うよ！田辺も何気に人気あるんだよね」

沙ちゃんの決めては、人気か不人気かなの？
そりゃ、不よりは、良い方が良いんでしょうけれど…