恋は占い師をもをまどわす
またしても、こっちを見ながら、爽やかな笑顔を振りまいている。
指にペンを挟みクルクルと回すしぐさすら、ドキッとするくらいだ。
簡単にクルクルと回すしぐさに釘付けになってしまって、私にも出来るんではないかと、錯覚をさせられてしまう。

なぜだろ…全くもって、出来ない。
何度かやり直す私を見ながら、クスクス笑うのは辞めていただきたい。

あげくのはてに

「何やっても可愛い」

…………

言葉だけで、人様をならくの果てにおとしいれる事が出来るとすれば、この輩の事を言うのではなかろうか。

そんなこんなで、次の日また屋上に呼び出された。

悪質ないじめか何かかと、疑わなくもない。が、何処までが本気なのか…
様子を伺っていてもさっぱりだった。

そして、また放課後をむかえる……
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