ロマンティシズム

「次にお並びの方、こちらへどうぞ」


 危ういところだった。自らの妄想に魂が昇華しそうなとこでした。

 ショーケース越しに微笑みかけてくれているオネエサンが、天使にも見える。リアルな表現で失礼すると、鼻血吹きそうなところだったのだ。

 オネエサン、キレイカワイイ。

商品の味、品質と共にブレイクニーが誇るユニフォームも、大変よろしく似合っている。

パウダーブルーのワンピースに、レース大量のエプロンという、バイト志願者続出のユニフォームなのだ。
雪野だって、チャンスを捕らえて着てみたい。
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