ロマンティシズム
ダメでしょう。
雪野は息を吸い込む。
「そうはいかないですよ。せっかくなんだから先生の好きな味じゃなきゃ。あ、あとはクランベリーとキャラメルビターとハニーピスタチオだ。どれにしてみます?」
『どれだっていいって』
顔を上げたのは視線を感じたからだろうか。
オネエサンと目が合ったので、うなずいて見せる。
ハイ、繋がりました。
ハイ、今返事をもらいます。
の、意を込めて。
「どれでも良くないです。ダメですよ、せっかくお店が五つも用意してくださっているというのに、しかもまだ五つ全部がそろっているんですよ。遅くに来た人は余りものなんですよ。せっかく早く来ているんだから、選べるんだから選ばなきゃダメです」
雪野は息を吸い込む。
「そうはいかないですよ。せっかくなんだから先生の好きな味じゃなきゃ。あ、あとはクランベリーとキャラメルビターとハニーピスタチオだ。どれにしてみます?」
『どれだっていいって』
顔を上げたのは視線を感じたからだろうか。
オネエサンと目が合ったので、うなずいて見せる。
ハイ、繋がりました。
ハイ、今返事をもらいます。
の、意を込めて。
「どれでも良くないです。ダメですよ、せっかくお店が五つも用意してくださっているというのに、しかもまだ五つ全部がそろっているんですよ。遅くに来た人は余りものなんですよ。せっかく早く来ているんだから、選べるんだから選ばなきゃダメです」