ロマンティシズム
「どこで予定が変わったですかー? 絶対来ないって言ってたのに」

「できることなら不参加を貫きたかったさ。だけど、老い先短い年寄りに、伝統なんだよろしく頼むと白髪頭で拝まれちゃあ、断りにくい。生霊飛ばされそうじゃないか」

「違うよ、先生。小谷教授なら、フォース。ジェダイだもん、だって」

「そうだ、ヨーダ。ちっちゃくって賢い生き物だよねっ」

 アハハと笑い転げる、彼女たちは、若い。

 二歳だけですが年上の、四年生は嘆くのだった。

羨ましい。
あと二年も一緒にいられるなんて。

きらきらの学生だ。
自分はもう、
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