ロマンティシズム
「不貞腐れて準備をサボり、その上パーティそのものまでサボろうとしたわけだ。そうだよね? 事実」

「え。う。だって」

 そんな通りで、それが事実。

それでもなにかを言い返そうとがんばって考えるうちに、考えて、えーと、ええと、

「だって日和ちゃん、日和ちゃんだってぜったいそうする。女として選ぶとしたらを考えたなら! ぜったい私が正しいもんっ」

 キレました。

 日和はそれを、さも愉快そうに見て、
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