恋愛ストレージ

 案内されてメニューを2人で見る。どれも美味しそうで迷ってしまう。


「咲良ちゃん、決まった?」

「……佐伯くんは?」


 メニュー表の中にあるアフタヌーンティーセットが目についた。これ、2人前だ。佐伯くん一緒に食べてはくれないかなぁ。


「咲良ちゃん、これにしない? 2人分だよ」

「わ、私もこれ食べたいと思ってたの!」


 佐伯くんと同じものを見ていたなんて……なんか嬉しい。


「じゃあ、これにしようか」


 佐伯くんは、呼び出しベルでウエイターさんを呼びアフタヌーンティーセットで私は抹茶&ローズティ、佐伯くんはコーヒーを選んで注文した。

それからドリンクが到着すると、フレンチタイプのアフタヌーンティーセットを堪能することができた。



 佐伯くんとは、好みが一緒で嫌いなものも一緒だった。それに真っ直ぐで曲がったことが苦手で、一緒に共有してくれる……そんな佐伯くんに惹かれている自分がいた。










 


 

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