君がいたから 陽翔、結菜side
「何すれば良いの? 」
「まず、結愛が良くなるように祈ってほしい。
でも、それはもう結菜ならできているみたいだからさ、もう一つお願いしても良い? 」
「良いよ 」
「……………」
言うことを少しためらっているみたいで、
なかなか口を開かない陽翔…
何を考えているのかはさっぱり…
でも、結愛のためならなんだってする
どんな辛いことでもできる。
「何でもするから、どんなことでも言って 」
「分かった。これは今回の結愛の治療が終わってからの話なんだけど、もし結愛の結果がよくなってなかったら骨髄移植が必要だから、俺と採血を受けてほしい 」
「骨髄移植…? 」
聞いたこともあって、その意味も分かっているのに、不安で聞き返してしまう。
そんなに結愛の状態が悪いのって…
それでも陽翔のことだから、
結愛を治すように真剣に考えた結果
採血するのはもちろん嫌なんて言わないし、例え移植が必要になったら、受け入れる。
しっかりと陽翔の目を見て頷いた。