君がいたから 陽翔、結菜side

「ん…あれ? 」

瞼を開くと、誰もいない。

私、朝まで眠っちゃったのか…

ソファーにいたはずなのに、ベットの上にいて、寝室のカーテンからはうっすらと光が差し込んでいた。


「陽翔、」


体の調子も良くなっていて、リビングまでいくと、そこにも陽翔の姿はなかった。

リビングの壁掛け時計に視線を向けると、9時。


「あっ、しまった 」

完全に寝坊しすぎた。


ふと、テーブルを見るとメモが置いてある。

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結菜、おはよう。

気持ち良さそうにしていたから、先行くね。
冷蔵庫にお粥あるから食べて。

もし病院来るなら昼休みの時間に電話するか、タクシーで来て。

それと今日の夜中、結菜の体調が良ければいっしょに、初詣行きたいから家事はしないで休んでて。

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陽翔からの手紙、嬉しい。

実は昔、病院で入院していたとき枕元に置いてくれた手紙まで、まだ箱に入れて取っている。

優しさ、愛情がたくさん詰まっているんだもん。




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