君がいたから 陽翔、結菜side

「陽翔先生、お疲れ様です
結菜さんのお弁当今日も美味しそうですね 」


俺のお弁当をチラッと見て、ニッコリ笑ってくれる。

結菜のことを褒められると嬉しくてたまらない。
俺の、自慢の妻だからね。


思わず顔がニヤける。


「蓮、ありがとう。
それでどうしたんだ?」

わざわざ俺の机にきたからきっと何か用があるはずだと思い、聞いてみる。


「土曜日なんですが、結愛ちゃんの文化祭に誘われたんですが、もしよかったらご一緒できませんか? 」


「結愛が蓮を誘ったの!? 」


驚いて目を丸くしてしまう。
だって、結愛は医者とは極力関わりたくないはずだから


「はい、一昨日回診のときに 」


「なら、俺は全然良いけど、蓮、無理はしなくても良いんだよ 」


蓮と行くことは良いけど、ただでさえ入院中、結愛のことを気にかけてくれていて、疲れていると思うから、休んでほしいという気持ちもある。














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