君がいたから 陽翔、結菜side
「ごめん、つい話しすぎた 」
「いえいえ、大丈夫です。
それに結愛ちゃんって本当に優しくて、
可愛い子ですね。陽翔先生が羨ましいです 」
普通なら冷たい目で見られそうなくらい喋ってしまったけど、顔色一つ変えないでときどきうなずきながら聞いてくれた。
しかも、蓮の頬と耳真っ赤…だし
軽いノリで可愛いなんて言わない蓮が
可愛い子って言うなんて、どうやら本気で結愛が好きみたい。
「そうだろ? まあ子どもっぽいところもあるけど 」
「でも、結愛ちゃんのそういうところが癒やさせます。
素直でなんか守ってあげたくなってしまいますね
あっ、すみません、失礼しました
そろそろ仕事に戻ります 」
蓮めちゃくちゃ動揺しているし…
父親の俺の前で好きって言っているようなもんだから、そうなるだろうけど、俺は結愛が良ければ反対するつもりは一切ない。
蓮なら結愛のことを大切にしてくれそうだから、むしろ嬉しいくらい。
だからそっと見守ろうと思った。