君がいたから 陽翔、結菜side
結菜side
「結菜、もうすぐ蓮くるよ。準備できた? 」
朝、結愛が学校に行ってから、着替えて洗面所で化粧していると、リビングから陽翔の声が聞こえた。
今日は結愛の高校で文化祭がある。
それで、陽翔と結愛の主治医の蓮先生と3人で行く。
蓮先生に来てもらっていいのかなとか思ったけど、陽翔の話によると蓮先生が行きたいとか言ったらしい。
陽翔も待っているから駆け足でリビングに向かった。
「陽翔、お待たせ、ごめんね 」
「まだ蓮来ていないから大丈夫だよ
でも、結菜化粧しなくてもキレイだからそのまま行っても良かったのに 」
「それは絶対ダメ 」
私だって30代だし。
さすがにすっぴんでは外に出られないよ。
何言っているの…って感じで軽く陽翔を叩く
するとなぜか抱き寄せられる。
「そうだな。結菜のすっぴん見られるのは俺の特権だしな 」
「陽翔のバカッ 」
嬉しいけど、恥ずかしい
「そんな可愛い顔すんな
あっ、蓮が今マンションのしたについたみたいだから行くよ 」
「…うん 」
顔が熱くなって、陽翔の方顔が見られなくなったけど手を繋いで家を出てエレベーターで下に降りていった。