君がいたから 陽翔、結菜side
寒っ!
外に出た瞬間こおりつくような
冷気に包まれて身体が震える。
まだ11月でこれからも気温が下がるというのに…
冷え性の私はすでにこのくらいの寒さでもキツイ。
こんなところで止まっていたら、身体の芯まで冷えそうだから、歩き始めよとしたとき
指先から手の甲まで温かさに包まれる。
陽翔が手を握ってくれている。
嬉しいけど、蓮先生も見てるし…
「陽翔、恥ずかしいよ…」
「結菜の手冷たすぎだから 離さないよ 」
そんな会話を聞いて、蓮先生はニコニコ笑っている。
「2人とも俺のことは気にしない仲良くしていて下さい 」
「蓮も言ってるし、もっと俺のほう寄って 」
恥ずかしさで顔が真っ赤になりながらも、陽翔にピッタリくっついて結愛の高校まで歩いた。