君がいたから 陽翔、結菜side
「結菜、結愛のことだけど、今日帰ったら病院に連れてって」
「わかった。
ここ最近の結愛の体調私も心配してたから 」
エプロン姿で洗い物をしている、結菜の頭を撫でてから、チラッと時計をみると8時15分。
今日は9時出勤で
俺はもう着替えているから少し時間に余裕があった。
「ありがとな。
結菜も無理はするなよ。あとは俺がやるから座ってて 」
「大丈夫だよ。陽翔こそこれから仕事なんだから…」
笑顔で俺と顔を合わせてくれたけど、少し元気が無いような気がするから、そっと結菜のおでこに手を当てる。
「ちょっと…陽翔、私は平気だよ 」
「熱は無さそうだけどな。何か悩んだりしてない? 」
「結愛のことで………
体調悪いのもそうだけど、昨日お風呂から出た後、泣いていて
私が声かけると笑ってくれたけど、怯えているような感じだったの…」
どんどん顔が曇ってきた結菜。
体調がかなり悪い上に、泣いていたなんて…
結愛がすごく心配になってきた。
でも、今は結菜に何か声をかけてあげないと。