君がいたから 陽翔、結菜side
「蓮先生、わざわざありがとうございます。
あとは私と主人で探して、病院に連れて
行きますので、その時はよろしくお願いします 」
声が震えてしまったけど、頭を下げる。
結愛のためにこんなことまでしてくれて感謝しかない…
悲しそうな表情のまま玄関に向かう
蓮先生のあとをついていく。
そして、ドアを開けようとしたとき、
蓮先生のスマホが鳴る。
蓮先生は少し私を気にしながらもスマホを見た。
「結菜さん、結愛ちゃんから連絡きました。
友達の家にいるみたいです 」
蓮先生の声が聞こえると、
力が抜けてその場に座りこんでしまう。
結愛の病気のことは心配で仕方ないけど
無事に生きていて本当に良かったと思った。