君がいたから 陽翔、結菜side
でも、俺にはもう一つの不安があった…
結菜のことだ。結愛が白血病なんて聞いたら
不安で仕方ないはずだ………
結菜の性格だと、
蓮の前では泣くのを我慢して、
一人になったときに泣くのはわかってる。
俺にしか本音は言わないから
結菜は俺が守るしかない。
だから、蓮には申し訳ないけど今日は帰ろう。
「ごめん、結菜が心配だから
今日は結愛のことよろしく 」
「はい、任せて下さい
今日はずっとここにいるつもりだったので、俺は大丈夫です 」
「ありがとう 」
結愛の前髪をそっと撫でてから、
蓮に頭を下げて病室を出てた。