君がいたから 陽翔、結菜side

はや歩きをして駐車場まで行き、車を走らせる。


車を動かし、屋根のないところまで出ると、
ぽつりぽつりとみぞれがフロントガラスに当たる。


さっきまでは雨だったのに、

夜の寒さで雪が混ざってしまったみたい…


車の中ははだんだんと、暖房により温まってくるけど、
外の寒さがうかがえる。


この寒さストーブをつけていなかったら

指先だけでなく、全身冷え切っているだろう。

ますます、結菜が心配になってきた。


もしショックで、暖房すらつける気力が無かったら…

なんて考えると、少しでも早く帰ってあげないと…思い
安全に気をつけながらも
なるべく急いで家まで向かう。


だけどこういうときに限って赤信号でつっかえてしまい
家に着くまでに10分ほどかかった。











< 39 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop