君がいたから 陽翔、結菜side

駐車場に車を止め、
エレベーターに乗り、家の目の前までついた。

カギを差し、回してみるといつもと同じ方向に回らない

いつも閉まっているはずのカギが空いているみたいで、嫌な予感がする。



ヒンヤリと冷たいドアのぶを、引っぱりドアを開くと
玄関の床に座りこんだ結菜の姿があった。



頬には涙のあとがあり、
蓮が帰った後リビングにも戻れずに
泣き崩れていたんだろう…


「結菜っ、大丈夫? 
ごめんな遅くなって 」


「大丈夫………陽翔……うっ…ヒック
結愛はどうなるの………? 」


結菜のそばにかけより、抱きしめると
ビックリするほど冷たい体…

手足だけでなく、お腹まで冷え切っている。

臓器の近くを冷したら危険だ。


そんな状態なのにまだ、自分の事より
結愛のことを………


もちろん俺だってすごく心配…


でも、結菜の場合はそれよりも

自分を精神的に追いつめているのかもしれない






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