君がいたから 陽翔、結菜side

マンションの駐車場までいくと、
ところどころ雪が積もっていて白い。

そういえば…昨日の夜、降っていたよね。
この冬、一番の寒さだったらしい…



「陽翔、雪だよ 」


「そうだな。
凍っているところあるから滑るなよ 」


「うん 、気をつける 」


「でも、危なっかしいから ほらっ? 」



陽翔の大きな手が目の前に出される。


多分転ばないとは思うけど
陽翔と手を繋ぎたかったから、素直に握った。

その瞬間じんわりと陽翔の体温を感じる。

何年いっしょにいても陽翔の温もりが変わらず大好き。





「結菜、歩ける? 」

「たぶん…」


まだ朝早くだったので、人も通ってないみたいで、

ふかふかの白い地面…………


少し歩きをにくいけど、車までは10mほどだったのですぐにたどり着いて、車に乗った。






< 69 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop