君がいたから 陽翔、結菜side
マンションの駐車場までいくと、
ところどころ雪が積もっていて白い。
そういえば…昨日の夜、降っていたよね。
この冬、一番の寒さだったらしい…
「陽翔、雪だよ 」
「そうだな。
凍っているところあるから滑るなよ 」
「うん 、気をつける 」
「でも、危なっかしいから ほらっ? 」
陽翔の大きな手が目の前に出される。
多分転ばないとは思うけど
陽翔と手を繋ぎたかったから、素直に握った。
その瞬間じんわりと陽翔の体温を感じる。
何年いっしょにいても陽翔の温もりが変わらず大好き。
「結菜、歩ける? 」
「たぶん…」
まだ朝早くだったので、人も通ってないみたいで、
ふかふかの白い地面…………
少し歩きをにくいけど、車までは10mほどだったのですぐにたどり着いて、車に乗った。