君がいたから 陽翔、結菜side

「…グスン…………ごめんなさい
私…最低なこと思ったし………
蓮にたくさん、ひどいことした…ヒック 」


大粒の涙が結愛の目から頬にポロリと流れ落ちる。


拭ってあげようかと思ったけど…

それは蓮先生にやってもらいたかったから
結愛を身体から引き離し
引っ張って蓮先生の前に連れていった。



「蓮先生、結愛のことお願いします

結愛、お母さんはもう行くから
あとは蓮先生に相談しなさい 」



本当はもっと結愛といたい…
泣き止むまで支えたい


でも、高校生の頃の私にとっての陽翔と同じように

結愛にとっては蓮先生が1番の心の薬…
だということを知っているから、そのまま病室を出ていった。







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