君がいたから 陽翔、結菜side
陽翔がニコって笑ってくれると
涙がポロッと溢れてしまった。
最近不安で泣くことが多かったけど、この涙は違う
嬉し涙。
陽翔はいつだって私のことを支えてくれる。
特に結愛が病気になってからは…
いつもに増して優しい。
今日だって、朝、陽翔のお弁当作ろうと思ったら、
『まだ、俺といっしょに寝て。離さない』
とか言って、ベットの中で抱きしめてくれた。
私に申し訳ないと思わせないような言葉を選んで
休ませてくれる。
そんな気づかいができるところが大好き。
陽翔の顔を見つめてそんなことを考えていると、いつの間にかエレベーターに乗せられていて、病院の食堂まできていた
「結菜、着いたよ 」
「うんっ 」
毎食食べるようにはしているけど、
あまり食欲ないから、たくさんは食べらなくて、体重は減っていた。
心配させないように、いっぱい食べよう。
お昼の定食メニューがあったから、それを頼んで、食べてから、歩いて家に帰った。