俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
悲鳴が聞こえる
★★★
『式神の帰還を待ちましょう』
えぇ、待ちましょう。
パリピ世界の住人なクソ畜生式神犬コロヨーテリを、待ちましょう。
(………)
…いつまで待たせる気だ!あの犬コロ!
あの犬コロが扉の向こうへと消えて。
綾小路室長に待機を命じられてから、もう15分は軽く経っている。
なのに、何の音沙汰もないとは、この事…!
扉の向こうでは、また何かが始まってるかもしれないのに。
更なる被害者が…出るかもしれないのに。
今、めちゃくちゃ焦ってる、俺。
キョロキョロと辺りを見回してしまう。
そんな感じであちこち見てるもんだから、掛けている眼鏡にカメラが付いていることもついつい忘れていた。
『橘くん、落ち着いて』
「…はっ、す、すみません」
綾小路室長の落ち着いた声が耳の無線を通して響く。
それでようやく我に返った。
『大丈夫だよ。なずなの式神はああ見えても優秀だから。見た目はセオリーじゃないけど』
見た目はセオリーじゃない?…中身も相当セオリーじゃないですけどねっ?!
『式神の帰還を待ちましょう』
えぇ、待ちましょう。
パリピ世界の住人なクソ畜生式神犬コロヨーテリを、待ちましょう。
(………)
…いつまで待たせる気だ!あの犬コロ!
あの犬コロが扉の向こうへと消えて。
綾小路室長に待機を命じられてから、もう15分は軽く経っている。
なのに、何の音沙汰もないとは、この事…!
扉の向こうでは、また何かが始まってるかもしれないのに。
更なる被害者が…出るかもしれないのに。
今、めちゃくちゃ焦ってる、俺。
キョロキョロと辺りを見回してしまう。
そんな感じであちこち見てるもんだから、掛けている眼鏡にカメラが付いていることもついつい忘れていた。
『橘くん、落ち着いて』
「…はっ、す、すみません」
綾小路室長の落ち着いた声が耳の無線を通して響く。
それでようやく我に返った。
『大丈夫だよ。なずなの式神はああ見えても優秀だから。見た目はセオリーじゃないけど』
見た目はセオリーじゃない?…中身も相当セオリーじゃないですけどねっ?!