俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
優秀?そんな感じにも全く見えませんけどね?
主の命令遮ったり、このか弱い一般ピープルに自主規制アリの暴言投げ掛けたり…。
そんなヤツ、微塵も信用してませんけどね?(個人的主観)
どっかでワンワン遊んでんじゃねえのか?
つめかわいいー。とかってよ。
先ほどの畜生の暴挙を思い出すと、腸煮えくり返る次第だ。
そんなに威嚇してくんな。
悪いけどたかが畜生、お座敷犬。
俺はライバル視なんぞしてねえからな…!
とるに足らないぞ、犬コロ…!
…しかし、遅いな。
そう思って、何となく扉の方を覗き込んでしまう。
キョロキョロするな!と言われたばかりにも関わらず。
扉の向こうを…じっと見つめてしまう。
その向こうでは…何が起こってる?
(………)
…じっと見つめたところで、畜生がさっさと帰ってくるわけじゃないか。
諦めて、その扉から目を離す。
体勢を整えて座り直した。
(……え?)
目を離した、その瞬間。
(…何だ?)
何か、聞こえた。
何て言ったらいいんだろう。
うまく言えない。