俺のボディガードは陰陽師。～第三幕・不穏な悲鳴～

ギャルが他人のラブシーンを見て照れ照れになるなど、イメージがつかず。

率直に疑問をぶつけてしまった。

だって、イメージ的には『うおぉぉ、マジやばー！』と、手を叩いて笑うとか、逆に興味津々で覗きをするとかだろ？



しかし、俺のその思考自体が大間違いな偏見であることに気付くのは、間もなくだったりする。



「て、照れてなんていないわ！…うっ！ああぁぁ…」



一度強がった返答をするが、また真後ろで「いやんっ」と声がすると、呻き声をあげて顔を伏せている。

その時に見せた表情が…顔真っ赤。

あわあわとしている。



…え？こいつ。

後ろでイチャこいてるの聞いて、気になってんの？

おふざけじゃなくて、本当に照れてんの？



マジか…？



そう思ってしまうと。

そんなことに反応して、赤面しているなずなへの見方が変わってしまう。



リアクションを堪えようと、強がって一生懸命になっているが。

ふとした時に「ああぁぁ…」と、赤くなった顔を伏せてしまう。

それの繰り返し。