俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

「………」

「………」



お互い無言で。



「…あんっ、そこはダメ、もう…」

「え?いいのダメだろ?」

「もうっ…んんっ」




でも、聞こえてくるもんは、聞こえてきて。



何か。

何か気を逸らすための話を…!



そ、そうだ。

最近、チカが着替えの際に、ズボンと一緒についついパンツを降ろしてしまった笑い話を…!

…って、あぁっ!これも下ネタ…!




「…伶士も、ここでそういうことをしてたワケ?」

「………」




気まずい…。

よりによって、何でそんなど真ん中な話を吹っ掛けて…!



…だが、一度吹っ掛けられると。

ガクンとギアが上がっていく。




「してた…って、言ったらどうする?」

「…え」

「そうだよ、って言ったらおまえ、どうすんのよ」

「あ、あ…いや、その」



今さら「しまった!」なんて、顔を見せる。

その慌てぶり。

何か、こっちが優位に立ったような気がして…気分は悪くないぞ?

いつもはイジられまくりの怒られまくりでデコつんつんされてるからな。



「い、いや。ただ聞いてみただけだから!何も気にするなっ」

「…へぇ?」



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