俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

俺の方に身を乗り出してきたと思ったら、ヤツの指先が俺のデコを襲う。

「…いぃっ!」

渾身の一発をくらった。

つい、調子に乗ってしまった…。



一発くらった、ヒリヒリしてる部分を撫でる。

だが、俺にイジられたのがよほど気にくわなかったのか、ヤツの怒りはまだ収まらないようだ。



「こんなか弱い乙女を捕まえて、何がどエロだ、ジャイアンだ!この罰当たりが!」

「か弱い乙女?…じゃあしずかちゃんにでもなるか?いつも入浴シーンで、ある意味エロいけどな」

「わっ、私はエロじゃないぃぃっ!」



ギアが上がったままでいたので、イジり続行してしまった。

でも、ある意味話逸れた。



しかし、ヤツの怒りは収まらないようで…。



「ぬうぅっ!…いつからおまえはそんなキャラになった!あーいえばこーいう!ガタガタ意地悪お坊っちゃまか!」



身を乗り出して、俺をしっかり口撃するなずなを、冷静に見上げていたが。

その肩越しに、ぞろぞろとこっちに向かって歩いている集団に気が付く。



「…ちょっとぉー?今日はヤバいことになんないよね?」

「はっ。あんなの気にしねー」



あれ、もしや…!

VIPレディクラたちか…?



き、来た!



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