俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

ヨーテリの話は、まだ続く。




大ホールに、おくすりのにおいいっぱいして、こうふんして5分ぐらい走りまわっちゃったー。




…おまえが遅かった理由は、それか。

やはり、ワンワン走り回って遊んでいたのか!

こっちは首を長くして待っていたというのに!



「…人は?いたか?」





うん。大ホールに、にんげんよにんいた。

うねうねパーマへちゃむくれ男。

けしょうこい、どうじまたてロール女。夜の街。

焼きそばソース顔女。

この世のおわり、じっとりサダコ女。





あぁ、わからない…。

表現こだわりすぎて、わかりづらい…。

夜の街、よく分からない…。



「男一人、女三人…大ホールにいる四人は、さっきの連中で間違いなさそうだな」




あと、右のおへやに、のーてんツルピカはげ丸ヤローが一人。

おそうじしてる。

こいつ、なまらヤバい。




…脳天ツルピカハゲ丸?

VIPに、そんなの…いたか?

いや、お掃除?…大人か?




「ヤバい?…どんな風に?」




たぶんにんげんじゃないー。

ヤバいよヤバいよー。

ぼく、いっぱい吠えてきたもんね。




人間…じゃない?



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