俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
「人間じゃないだって?…っていうか、いちいち絡んでこなくていい!」
なずなもたかがこんな畜生の身を案じているのか「こら!」と一喝している。
しかし、畜生は全然構ってない。
そしてー。
大ホールにある結界はちいさいよー。
でも、何かいるよー。
ヤバいよヤバいよー。
何かはわからない。
にんげんたちは、その結界の外にいます。
ポンポン。
「結界に…やっぱり何かいるのか」
そう言って、なずながうーんと考え込む。
その横でヨーテリはハッハッ言いながら、うんうんと頷いていた。
何かいる?そういや…。
《あの地下には、ヤバいモンが潜んでるかもしれない》
なずなの言っていた予想は、本当なのか?
そして、一言付け加えるヨーテリ。
あのねー。
悲鳴をあげてるのー。
結界のヤバいなにか、悲鳴をあげてる。
へんな音。
悲鳴…?
変な音…?
(変な音って…)