俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
すると、隣の安村さんが助け船を出してくれるかのように説明してくれる。
「みんな連休最後の日なら予定合いそうだから、そこにしようって。あと、ごはんとカラオケでどうかって?…橘くん、カラオケ大丈夫?」
「…あ、三密とクラスターが心配だな」
「は?…おぉい!何の心配してんの!ひかりんはその大丈夫を問うたワケではないぞ!コロナにビビってんの?周人曰く、エロナのくせに?」
「その大丈夫?は『伶士がカラオケは嫌じゃないのか?』の大丈夫?だっつーの。ボケてくれるな」
「三密とクラスターは確かに気をつけにゃならんけどな?」
「………」
また、手厳しいご指摘を受けました。
なずながいないのに、残酷物語始まってる…。
危機管理意識、大事…!
「カラオケって言えば、なずぽよ歌うまらしいよー。ね?陣内?」
えっ!
…だなんて、渦中のヤツの名前を不意に出されてビクッと反応してしまう。
さすが有名人ギャル。何の関係も接点もない人達の話題に出るなんて。
しかし、なずなが歌うま?
「おー。そうだそうだ。周人が言ってた。一緒にカラオケ行ったことあるみたいらしい。プロみてえだって」
「へー。意外」