俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
チカと一緒にカラオケ…?
いつ、どこで?!そんな話、聞いたことないぞ!
濃厚接触…!
むむむ…と、字のごとくムッとする。
何だよ何だよ、チカのヤツ。
同じクラスとはいえ、いつの間になずなとそんな関係に…!
すると、隣にいる美森の「はあぁぁ…」というため息が聞こえた。
チラッと見ると、シラッとした目で俺を見ている。
そして、みんなに微妙に聞こえないぐらいの小声で俺に顔を近付けて話し出した。
こそこそ話?
「…昨年の話でしょ?むーや輝樹や他のギャル友とみんなで行ったって、言ってたでしょ」
「え?!…あ、そうなの」
「お怒り、顔に出てるよ。ホンっトわかりやすいんだから」
「………」
そうなのか。
心の中を読まれたと思って、ちょっとビビったんだけど。
美森、読心術使えるのか?なんて。
「もぉー。そんなにヤキモチ妬くぐらいなら、伶士だって誘えばいいじゃん?休みは三日もあるんだし?」
「…は?こ、こら!」
「その様子だとなーんの進展もないんでしょ?」
「………」
ごもっともなので、何も言い返せない…。